「以下、無用のことながら」 司馬遼太郎著

以下、無用のことながら (文春文庫)

以下、無用のことながら (文春文庫)

偉大な歴史小説家が どんなエッセイを書くんだろうと 興味津々で読み切った
膨大な資料を収集してこつこつ綿密な記述をする作者だから さぞ堅苦しい面白くもない思想的なエッセイかと思いきや なんとおおらかな 人を見つめるまなざしが優しいお方。
暖かみのある文章、気取りのない柔らかい表現で 七十数編のエッセイが収録されている。

一つの段落には一つだけの主張を盛り込みなさいと著者の語るように
殆どのエッセイは 文頭に結論が書かれている。でも 読み飽きしないでどんどん読めるから面白い

みなさんも是非ご一読あれ
肩 凝りませんよ