喫煙場所

一日に三回は来る場所。朝イチは、五時半。この頃からぞろぞろ喫煙者が集まる。病気をかかえてタバコを吸うのは後ろめたい気がするが 妙な連帯感がある。次第に挨拶を交し、病暦の自慢話となり、ま、入院仲間となる
ボクにはそれが煩わしい。ところが細身で威圧感がないからか、よく話しかけられる。職業を聞かれたら 「体が弱いから時々家業を手伝ってます」と答えることにしている。
院内に喫煙場所は四ヶ所。そんなんがケムイから場所を変えてみるが、どこでも似たような顔ぶれがそろっている。

「同じ穴の中のムジナ」