「沈黙の春」レイチェル・カーソン著

沈黙の春

沈黙の春

’62年に発表された本
殺虫剤、除草剤など 無計画な大量薬剤散布で
生態系を狂わされた自然を検証する
当時、DDTという強力な殺虫剤があった(後年使用禁止)のを
ご記憶のかたもいらっしゃるだろう
進駐軍が日本人を並べて頭からぶっかけた あれである
当面の効果は期待できたが後に身体に悪いことも判明
動物実験はクリアしても
人体への影響は 数年経過してみないと 未知数なんである

カーソン女史はアメリカの動物学者。
当時、飛行機などの力も借りて農園に大量の薬剤を散布
益虫まで殺してしまい、また新たな害虫の大量発生を生んだ
土中に浸透、蓄積された薬剤が湖や川に流出、
生育する魚介類、鳥類にまで被害が及び、
ひいては人間にまで拡大した
女史は膨大な検証結果を並べ、世の学者政治家に警鐘を鳴らす

40年を経過する今日でも 何ら遜色のない内容であって
庭の手入れに除草剤を使い、
ゴキブリ退治に協力殺虫スプレーを使っている自分を
これで良いのかなと自省した
蚊取り線香も大丈夫なんかな?